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畑 健太郎; 四方 英治; 天野 恕
Journal of Nuclear Science and Technology, 10(2), p.89 - 94, 1973/02
粉末状及び錠剤状のAlNを中性子照射した後、乾式法によりCを分離した。その際、照射ターゲットからのCの放出機構を研究し、かつ錠剤状AlNがCの生産に使用できるかどうかを検討した。粉末状AlN、焼結粉末錠剤、成形粉末錠剤および焼結成形錠剤をJRR-2原子炉で12日間照射した後、酸素気流中でいろいろな温度で加熱してCを分離し、AlNの燃焼速度とCの放出速度を温度と反応時間の関数として測定した。照射したAlNからのCの放出は造膜反応によるAlNの酸化にしたがって進行することがわかった。1090C以上でのCの放出は対数則にしたがい、これは酸化被膜内のCの移動過程が律速であることを示している。Cの化学収率は粉末状AlNを1180Cで5hr加熱した場合はほぼ100%になったが、他の錠剤の場合は前述の順序にしたがって低くなり、焼結成形錠剤では同じ条件で50%であった。